MEMBERS:古友大輔

posted: 2013.6.29

furutomo_cover-1024x682 「宇宙に興味は全くゼロでした。」 こう話す古友は、現在、国際宇宙ステーションで使用する機器の開発に携っている。誰もが憧れる宇宙業界だが、古友は決して望んで入った訳では無かった。 「子どもの頃、F1作りたいなって思ってたんですよ。」 古友のモノ作りの歴史は、5歳の頃に遡る。 F1を作るという夢のためにミニ四駆作りに夢中になった。 「抜いて抜いて抜いて、飛んでっちゃうくらい軽くしてました(笑)」軽量化にこだわったミニ四駆で、周りの子どもが作るものとは明らかに差があるものだった。 ミニ四駆と言えば古友と言われていたほどだった。 その後も、父親から貰ったパーツと秋葉原で買ってきたパーツを使ってパソコンを作ったりもした。 最初に作ったものは80MBのWindows 3.1。子どもの頃に自分で作ってきたものを今でもはっきりと覚えている。 sIMG_2965 古友を本格的に仕事としてのモノ作りに引き込んだのは、“エイドリアン・ニューウェイ“の存在だ。 ”空力の鬼才”と称されるレーシングカー・デザイナーで、ニューウェイが作るマシンに魅了された古友は憧れを抱くようになる。 「すげえ奴がいる!こいつ何やってるんだろう!おー設計やってるのか!じゃあ、俺も設計やろう!」こうしてニューウェイへの憧れから設計の仕事をはじめることとなる。 数年間の製造設備設計の仕事を経て、憧れだった自動車の製品設計の仕事についた。 「仕事は辛いんですよ。性能は出さなきゃいけないし、休めないし・・。 でも自分の頭ん中になるものが、目の前に実際のモノとして出てきて、それが考えたとおりの性能が出ると、おーすげえ!やってやった!って思えてうれしいんすよ。」と設計の楽しさを語る。 「”世の中にないものを、誰もやったことがない事に挑戦しつつも、問題が起こらないように慎重に、カタチにしていく。”心臓がとまりそうなくらいスリリングだけど。」 これこそが古友が思う設計の醍醐味だ。 sIMG_2963 そして宇宙業界への転機は自動車設計の仕事の終了とともに訪れる。古友自身が設計した自動車の生産初号車を実際に運転した時だった。 今までにない喜びと達成感を感じた古友は、これを一区切りとして、新たな挑戦をする決意をする。知人からの誘いを受け、現在携わっている宇宙業界へと足を踏み入れた。 今まで設計してきたものとは全く別のものを作ることになる。戸惑いや不安を感じても不思議ではない。だが古友は純粋にモノ作りのチャレンジを楽しんでいる。 「宇宙だろうが、地球だろうが変わらないんですよ。自分が楽しいなと感じるのは、自分の脳みその中にあるものをアウトプットして、モノが世に出ていく、そしてそれが評価されるところなんです。 要求が高ければ高い程、おもしろい。『こんなことはできないだろう!』と思われていること程やってやろうと思うし、『みんなが無理だって言ってるけど、お前はできる?』 『うん、俺ならできるよ』と言えるようにしたいんですよね。」 古友がWLSで活動を始めたのは2012年12月。WLSはCAMPFIREでプロジェクトを立ち上げ、活動資金の支援を募っていた。 古友はFacebookでWLSのページをたまたま見つけて驚き、WLSの活動を信じられずにいた。 「”民間で宇宙を目指す“という言葉に『そんな簡単に行ける訳が無い!この人たち本気か?』ってちょっと疑ってたんですよ。(笑)でもHPやFacebookをみていくと、結構ちゃんといろいろ活動してて。 日本には宇宙に民間で行きたいと思っている人はほぼいないから、本当だったとしたら、絶対おもしろい!と思ってすぐFacebookでメッセージを送りましたね。」この行動がきっかけで古友はWLSに入り、今では技術の要としてチームに欠かせない存在となっている。 古友のWLSでのチャレンジは時間との戦いだと言う。 「隙間の時間しか使えてないので、これからどうやって時間を作っていくかが課題ですね。」 実際WLSの活動と仕事との両立のため、早朝や深夜まで活動していることが多い。 そんな話をしていると突然、古友の電話が鳴った。妻のめぐみさんからだ。 週末にはWLSの会議があるため、プライベートの時間がとれなくなってしまっているが、古友のチャレンジを妻のめぐみさんは前向きに応援してくれているという。 「家ではこっちのプロジェクト(WLS)を“月”、仕事を”ISS”って呼んでるんですよ。 『今日は月行ってくる~』とか『ISS行ってくる~』とか言ってます(笑)」 今後の目標について前向きで古友らしい言葉が聞かれた。 「まずは月行きましょうよ!確実に宇宙にいく手段を得たいです。(現在開発中のローバーに)宇宙に行くための装備をつけていかなければならないですね。でも難しいことではないですよ。40年前にできたことをもう一回やろうとしてるだけ。あとは気合いと根性!!」 インタビューを終えた古友はすぐに開発の作業へと戻っていった。 古友のモノ作りにかける熱い想いが宿った月面探査ロボットプロトタイプが間もなく完成する。誰にも真似出来ない素晴らしいものになる事だろう。 furutomo001_02-1024x819

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