鳥取砂丘でのフライトモデル初の走行も含めたフィールド試験を実施

posted: 2018.3.27

HAKUTO XPRIZE_GOOGLE_RM

PRESS RELEASE

2018年3月27日

鳥取砂丘でのフライトモデル初の走行も含めたフィールド試験を実施
~サカナクション制作のローバー操作音も初公開!~
<日時>3月26日(月) <場所>鳥取砂丘(鳥取県鳥取市)

HAKUTOは、現在開発中のローバーフライトモデル「SORATO」のフィールド試験を、2018年3月26日(月)に鳥取県の鳥取砂丘で実施致しました。本試験に使用するローバーは、インドに輸送したSORATOと同型のもので、屋外での走行も含めた試験は今回が初めてとなります。HAKUTOは、もともと2018年1月下旬に本試験を実施してソフトウェアも含めた開発の完了を目指していました。レース期限内での月面探査の実施は困難となりましたが、多くの皆様にご期待いただいていたSORATOが走行する姿をお見せしたいというメンバーの想いと同時に、SORATOで培った技術を次世代の宇宙機開発に継承するために、ハードウェアとソフトウェアの両方の開発をレース期限内に達成することを目的としています。

HAKUTO代表の袴田武史は、「試験結果に満足しています。SORATOは、走行、撮影、通信という探査機としての基本的な機能を備えたプラットフォームであり、今後どんな探査機にも必要な基盤技術です。また小型軽量の成功で得られた知見は非常に大きいと考えています。今回SORATOで培った技術を、次世代の探査機のベースとして、引き続き日本発の民間月面探査への挑戦を続けていきます。」とコメントしています。

取砂丘で実施したフィールド試験の様子

取砂丘で実施したフィールド試験の様子

取砂丘で実施したフィールド試験の様子

取砂丘で実施したフィールド試験の様子

白兎神社前で撮影した集合写真

白兎神社前で撮影した集合写真

また今回の試験では、月面を走るSORATOを操縦する地上局(管制室)のローバー操縦アプリを初めて公開しました。月面のローバーを操縦する場合、地球では想像しにくいタイムラグや、少ない情報でも正確な操縦を行うために、ローバーを操縦するアプリの設計がミッション成功の重要なキーとなってきます。ローバーから送られてくるデータは、カメラが捉えた月面の映像とローバーの状態を表わすテレメトリ情報だけです。貴重な数値データを、操縦者が的確に処理するために、データを可視化・可聴化し、異常にもいちはやく気づく設計が必要です。
 ローバー操縦アプリの操作音は、ロックバンドのサカナクションが制作を担当しています。操作音はただのシグナルとしての音ではなく、サカナクションだからこその意味や想いを一つ一つの操作音に込めていただいています。楽曲『SORATO』の中で使われている音色以外にも、サカナクションの曲の中で歌詞に「月」が出てくる曲をモチーフにしようという発想から、『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』『ユリイカ』を発展させた音色、『新宝島』の中の「次とその次とその次と線を引き続けた。次の目的地を目指すんだ」という歌詞の内容が、進んでは止まってを繰り返しながら500m進むというローバーのイメージと合致したことで、『新宝島』から着想を得た音色も使用されています。

《ローバー操作音の一例》

  • ローバー起動音(SORATO Boot):  『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』から発展した音色。
  • ローバーに指示を送る時の音(Send Command): 『新宝島』から発展した音色。
  • ローバーが正常な状態であることを示す音(Telemetry Green): 楽曲『SORATO』の音色の一部を使って制作

HAKUTOエンジニア清水敏郎は、「サカナクションに操作音を制作していただいて非常に光栄です。38万キロ離れた月の上を走るローバーがどんな状態か直感的にわかりやすく、またSORATOなどで馴染みあるサウンドが非常に心強いです。」とコメントしています。

ローバー操縦アプリの画面(※開発中のもの)

ローバー操縦アプリの画面(※開発中のもの)

ローバー操縦アプリで操作している様子

ローバー操縦アプリで操作している様子

HAKUTOでは、3月30日まで行う試験で得られるデータも含めて詳細に分析し、プログラムにフィードバックすることでハードウェアとソフトウェアも含めた月面探査ローバーの開発を完了させます。
今後の活動方針については、改めて発表させていただきます。日本発の民間月面探査を実現するために、様々な選択肢の中で最も成功率の高い確実な方法を検討しています。またクラウドファンディングでご支援いただいた皆様のお名前を刻印したパネルをはじめ、HAKUTOのチャレンジに共感、ご支援いただている多くの皆様の想いをいかなる手段でも月面に届けていきます。

<実施概要>

名称:	1部 白兎神社での祈祷
	2部 HAKUTOフィールド通信試験
	3部 星取県・鳥取砂丘で開催!HAKUTOフィールド試験見学&月面観測会
日程:	2018年3月26日(月)
時間:	1部11:00〜11:20、2部14:00~16:00 、3部19:00~20:00	
内容:	①白兎神社での祈祷
	②ローバーフライトモデル「SORATO」の通信試験
	③HAKUTOによる解説および星空専門家による天体望遠鏡を使用した月面観測会

<フィールド試験内容>

項目:	①コマンド送信(地上局からローバーに走行、カメラでの撮影指示を行う)
	②テレメトリ受信(ローバーに搭載されている各種センサーや各機器の情報の受信)
	③画像撮影(可視光カメラでの撮影)
	④ファイル転送(ローバーから地上局への画像ファイルなどの送受信)以上の項目が機能することで、月面で「500m走行できること」「電波系が正常機能し、画像が送信できること」を確認できます。3月26日に行われた試験では、問題なく上記の項目が機能することが確認できました。※本試験は関係機関と調整の上、許可を得て実施したものです。

【サカナクションについて】

2005年に活動を開始し、2007年にメジャーデビュー。日本の文学性を巧みに内包させる歌詞やフォーキーなメロディ、ロックバンドフォーマットからクラブミュージックアプローチまでこなす変容性。様々な表現方法を持つ5人組のバンド。全国ツアーは常にチケットソールドアウト、出演するほとんどの大型野外フェスではヘッドライナーで登場するなど、現在の音楽シーンを代表するロックバンドである。3月28日にはメジャーデビュー10周年を記念した初のBEST ALBUM「魚図鑑」をリリース

sakanaction

【HAKUTOについて】http://team-hakuto.jp/

HAKUTOは、株式会社ispaceが運営する、日本で唯一Google Lunar XPRIZEに参加するチームです。ベンチャー、大学、そしてプロボノと、様々なバックグラウンドをもった人材が集まり、それぞれの特技を生かし合って月面探査ロボット(ローバー)を開発し、Google Lunar XPRIZEに挑戦するプロジェクト「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」で世界初の民間月面探査を目指しています。2015年1月には、月面ミッションを達成できる能力のローバーを開発したその技術力が評価され、Google Lunar XPRIZE中間賞のモビリティ部門を受賞しています。

auxHAKUTO MOON CHALLENGE

【Google Lunar XPRIZEについて】 http://lunar.xprize.org/

Googleがスポンサーとなり、XPRIZE財団によって運営される、民間組織による月面無人探査を競う総額3,000万ドルの国際賞金レースです。ミッションは、月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信すること。1位のチームには賞金2,000万ドル、2位のチームには賞金500万ドルが与えられます。2017年1月24日に、SpaceIL(イスラエル)、Moon Express(アメリカ)、Synergy Moon(インターナショナル)、TeamIndus(インド)、HAKUTO(日本)の5チームがレースの最終フェーズに進むことが発表されました。

【本件に関するお問い合せ先】

HAKUTO PR事務局 堀口
TEL:03-6263-9169
e-mail:media@team-hakuto.jp

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